(ブルームバーグ):財務省が8日に実施した10年利付国債の入札は不調となった。日本銀行が今後も利上げを続けるとの見方から金利の先高観は根強く、銀行などの投資家は応札に慎重だった。
入札結果によると、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.544倍と、2021年10月(2.452倍)以来の低水準。大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は18銭と前回(11銭)から拡大した。
不調の背景にあるのが金利の先高観だ。日銀は4月30日、5月1日の金融政策決定会合で経済や物価の見通しを下方修正したものの、利上げシナリオは維持されるとの見方が広がった。
--取材協力:船曳三郎.
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