防衛省は、けさ北朝鮮が複数の弾道ミサイルを発射したと発表しました。政府は北朝鮮に対し、厳重に抗議したということです。

中谷元 防衛大臣
「このような弾道ミサイル発射は関連する安保理決議に違反をしておりまして、国民の安全に関わる重大な問題であります」

防衛省によりますと、北朝鮮は午前8時すぎから9時すぎにかけて、北朝鮮の東岸付近から複数の弾道ミサイルを北東方向に向けて発射したということです。

このうち午前9時20分ごろに発射された1発は、変則軌道でおよそ800キロメートル程度飛翔し、朝鮮半島東の日本海に落下したと推定されています。

ミサイルはいずれも日本のEEZ=排他的経済水域の外側に落下したとみられていて、これまでに船舶や航空機などの被害は確認されていないということです。

今回の発射を受け、石破総理は情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報提供を行うことなどを指示しました。

政府は北朝鮮に対し、大使館ルートを通じて厳重に抗議したということです。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのはおよそ2か月ぶりで、1月にアメリカのトランプ政権が発足してからは2度目となります。