(ブルームバーグ):米非製造業部門の活動は4月に加速した。3月は減速していた。一方、関税引き上げの影響で投入コストは大きく上昇した。
仕入れ価格指数は65.1と、4.2ポイントの大幅上昇。約2年ぶりの高水準となった。
新規受注の指数は1.9ポイント上昇の52.3。今年の最高となった。雇用は活動縮小の度合いが低下した。一方で事業活動の指数は6月以来の低水準となった。
総合指数が示唆するのは、米製造業と異なり、サービス業は関税率の引き上げにもかかわらず持ちこたえている状況だ。トランプ政権が政策の柱とする関税は、貿易不均衡の是正と国内生産の拡大、安全保障の強化を目指している。

ISM非製造業景況調査委員会のスティーブ・ミラー委員長は「関税に関する企業の回答では、不確実性や将来の圧迫というよりも、現実にある価格への影響が懸念要因として指摘された」と発表文書で説明。「ビジネスの足を引っ張る要因として、引き続き連邦政府機関の予算削減が言及されているが、全体的な数値は改善方向にある」と続けた。
4月は宿泊・飲食サービスを筆頭に、卸売り、鉱業、不動産など11業種で活動が拡大した。縮小したのは6業種だった。
先週発表された4月の製造業総合景況指数は、5カ月ぶりの低水準となった。
非製造業の輸入指数は4月に8.3ポイント下げて44.3。昨年6月以来の大幅な低下で、関税前の駆け込み輸入が終わりに近づきつつあることを示唆した。
サービス業の在庫指数は昨年10月以来の高さとなった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:Growth at US Service Providers Picks Up After Slumping in March(抜粋)
(統計の詳細と発表主体のコメントなどを加えます)
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