米メタ・プラットフォームズは29日、対話型人工知能(AI)アプリ「Meta AI(メタAI)」の単体での提供を発表した。人気が高いオープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」などに対抗する。

これまでメタの対話型AIはインスタグラムやワッツアップ、フェイスブックなどのサービスに組み込まれていたが、これらを経由せずに利用できるようになる。メタAIは自社の大規模言語モデル「Llama(ラマ)」を基盤としている。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はインスタグラムに投稿した動画で、「メタAIはユーザーの『パーソナルAI』になるよう設計されている。すなわち、音声でのやり取りを中心に設計されているということだ」と発言。ニュースの理解や個人的課題への対処を助けるツールとして活用できるとした。

チャットGPTは2022年の公開後、瞬く間に社会現象となった。オープンAIのサム・アルトマンCEOによると、週当たり約8億人が利用している。

メタの幹部はメタAIについて、自社のソーシャルメディアのデータ活用などにより、音声やパーソナライズの機能でチャットGPTとは異なる体験を提供できるとしている。ザッカーバーグ氏は利用者が望めば、同社全てのアプリから利用者自身とその周囲の人々の興味・関心についてメタAIが理解を深められると説明した。

メタAIにはユーザーが活用方法を投稿・共有できる「ソーシャルフィード」機能も搭載される。

メタは同社初のAI開発者会議「LlamaCon(ラマコン)」に先立ち、このアプリを発表した。同会議はカリフォルニア州メンロパークで開催。

原題:Meta Launches Standalone AI App to Compete With ChatGPT (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.