(ブルームバーグ):石破茂首相は訪問先のマニラでフィリピンのマルコス大統領と会談した。中国の海洋進出という共通の課題を抱える両国は、安全保障面での協力を強化する計画を発表した。
両首脳は29日、共同記者会見に臨み、会談では物品役務相互提供協定(ACSA)の締結を目指した協議を開始することで合意したと発表した。
協定の詳細は現時点で明らかになっていないが、日本とドイツが昨年締結した類似する協定では、自衛隊と相手国軍隊の間で物資やサービスの迅速な提供を可能にする内容となっている。石破首相はこれに加え、軍事情報を共有する協定締結の可能性に関する協議も開始されると述べた。
日本とフィリピンは昨年、自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」に署名した。
日本とフィリピン、「円滑化協定」署名-防衛面での連携強化 (1)
両首脳はトランプ米政権が発動する関税措置についても協議。石破首相は米中の報復関税が多国間の自由貿易体制と世界経済に及ぼす影響を話し合ったと述べた。
原題:Japan, Philippines Plan More Security Deals Amid China Tensions(抜粋)
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