28日の欧州株は上昇。米関税による最悪の展開は回避できるとの楽観が広がったほか、M&A(企業合併・買収)関連のニュースが意識された。

ストックス欧州600指数は0.5%高、1月以降で最長の5営業日続伸となった。ドイツのDAX指数は0.1%上昇し、トランプ米大統領が一連の関税措置を発表した4月2日以降の下げをほぼ取り戻した。

大規模な停電に見舞われたスペインとポルトガルでは、株式市場は通常通り運営が続けられた。ポルトガルのPSI20指数は1%安、スペインのIBEX35指数は0.7%高で取引を終えた。

この日は銀行株がアウトパフォーム。イタリアのバンカ・ジェネラーリは5.2%上昇した。同国のメディオバンカによる買収提案が好感された。

欧州債は利回り曲線がベアスティープ化した。トレーダーは欧州中央銀行(ECB)による年内の利下げを計64ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と織り込む。

ECB政策委員会のレーン・フィンランド中銀総裁は米関税措置の影響でインフレ率が2%の目標を下回る恐れがあると警戒感を示した。

4月28日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Resume Climb as M&A News Outweighs Trade Worries

European Bonds Bear Steepen, Underperform US: End-of-Day Curves

(抜粋)

--取材協力:Michael Msika、Macarena Munoz Montijano.

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