(ブルームバーグ):英銀バークレイズのC・S・ベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)は、トランプ米政権の関税政策が経済の混乱を引き起こしているものの、ドルは「確実に」世界唯一の基軸通貨の地位を維持するだろうと述べた。
同CEOはインタビューで「ドルの覇権は100年に及び、金や石油など重要な商品もドル建てで取引されている。それを崩壊させるには長い時間がかかると思う」と語った。

トランプ米大統領の関税・財政政策を受け、一部の投資家の間では、米国債とドルが長期間果たしてきた安全資産の役割を維持できるか懐疑的見方が広がっている。こうした混乱の中、ドルはユーロなど主要通貨に対して下落し、世界におけるドルの地位に疑問が投げかけられている。
ベンカタクリシュナン氏は昨年、事業を5つの部門に再編した。株主はこの取り組みを評価しており、株価は2024年初めから80%余り上昇。同期間のFTSE100種指数の上昇率(7.7%)を上回っている。
原題:Barclays CEO Expects Dollar to Remain World’s Reserve Currency(抜粋)
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