米大リーグ(MLB)の米チームで唯一上場するアトランタ・ブレーブスは、米国の新たな税制度で納税額が大幅に増える恐れがある。

今後発効する税規則で、上場企業が報酬の最も高い従業員に支払う給与控除が制限される。アトランタ・ブレーブス・ホールディングスでは、これは選手に該当する。マット・オルソン一塁手やオースティン・ライリー三塁手のほか、ナショナル・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれたことがあるロナルド・アクーニャ・ジュニア外野手らが対象となる。

トロント・ブルージェイズ戦で3ラン本塁打を放ったオースティン・ライリー三塁手(4月14日)

一方、ポイント72アセット・マネジメント創業者スティーブ・コーエン氏がオーナーのニューヨーク・メッツや、資産家ジョン・ミドルトン氏が所有するフィラデルフィア・フィリーズといった非上場チームは、税制変更の影響を受けない。

ブレーブスで報酬が最も多い上位5選手は、2027年に計9600万ドル(約135億円)を受け取る見込みだ。だが同年から、各選手の100万ドルを超える分の報酬について控除を制限する新ルールが施行される。

法人税率を21%として試算すると、ブレーブスの納税額は1910万ドル増える恐れがある。規制当局への提出資料によると、同チームは24年の連邦の税支払いが420万ドルだった。

 

原題:Atlanta Braves Face $19 Million Tax-Hike Battle Over Player Pay(抜粋)

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