フジテレビの親会社の株式を投資ファンドなどが買い進めています。すでに5%以上を保有する会社の社長は「フジテレビのトップは外部の人材が望ましい」と話しています。

旧村上ファンド系の投資会社と、村上世彰氏の長女・野村絢氏は、フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」の株式を買い進め、今月3日時点であわせて11.81%を取得しています。

こうしたなか、フジの株式5%以上を保有する資産運用会社の社長は「第三者委員会の報告書で想像以上にひどい実態が明らかになった」としたうえで、次のように答えました。

レオス・キャピタルワークス 藤野英人 社長
「やはり、外部の人でないと何が良くて何が悪いかわからない。フジテレビのところだと、会長とか社長に入って、実際に大なたを振るうような方が入られることが望ましい」

藤野氏は、外部の適切な人材を代表取締役の立場で迎え、緊張感のある形で会社を変革すべきだと指摘しました。

そのうえで、フジ側が経営体制を変えない場合、留任した取締役の交代を求めている“物言う株主”の提案に賛同する可能性もあるとしました。

6月に予定される株主総会に向け、大株主の動向が注目されます。