3月の「ビール類」の販売実績は、値上げ前の駆け込み需要の影響で去年より大きく伸びました。ただ、その反動で今後数か月は消費が冷え込むかもしれません。

ビール大手4社が発表した発泡酒や第3のビールを含む3月の「ビール類」の企業別の販売数量は、去年の同じ月と比べて、▼サントリーが42%、▼サッポロが40%、金額ベースで▼アサヒが37%、▼キリンも30%のプラスとなりました。

各社の4月一斉値上げを前にまとめて購入する“駆け込み需要”で大きく販売を伸ばした形です。

市場全体でも3月は去年に比べ、36%と大幅に増加し2か月ぶりのプラスです。

「ビール」が好調だったほか、比較的安い「第3のビール」も44%増えました。

ただ、駆け込み需要の反動で今月は「ビール類」の販売が落ち込んでいて、今後2か月程度は消費が冷え込むとの見方もあります。