9日の欧州株は反落。2024年1月以来の安値に沈んだ。トランプ米大統領の貿易戦争に欧州と中国は報復関税で応じた。

ストックス欧州600指数は3.5%下落。同指数を構成する銘柄の約97%が下落した。ヘルスケア関連やエネルギー、不動産株は特に売られた。

トランプ氏が先月発動した欧州連合(EU)に対する鉄鋼・アルミニウム関税に対抗し、EUは約210億ユーロ(約3兆3600億円)相当の米国製品への関税賦課を承認した。中国は米国から輸入する製品に対する関税を84%に引き上げると発表した。

欧州債市場ではドイツ債が上昇した一方、英国債は下落した。市場の混乱時にはドイツ債が支持されることがあらためて示された。

トレーダーは欧州中央銀行(ECB)による今年の利下げ見通しを引き上げ、年末までに計87ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を織り込む。前日は78bpだった。

英国債の利回り曲線はスティープ化。30年債利回りは一時31bp上昇して5.66%と、1998年以来の高水準となった。

4月9日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

原題:European Stocks Sink as EU, China Retaliate on Trump’s Tariffs

Bunds Gain, Gilts Slump as Trade War Amps Up: End-of-Day Curves

(抜粋)

--取材協力:Kurt Schussler、Macarena Munoz Montijano.

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