(ブルームバーグ):米ハーバード大学は米金融市場で7億5000万ドル(約1100億円)を借り入れる計画だ。トランプ政権下で連邦政府の助成金が得られない可能性が高まっている。
同大の広報担当者は起債に関する質問に対し7日に文書で回答を寄せ、「さまざまな財務状況に備えた緊急計画の一環として、ハーバード大は学術・研究の優先事項推進に必要なリソースを検討している」と指摘した。
債券関連文書によると、今回発行する債券は課税対象となり、収益は一般の運営目的に使われる。ゴールドマン・サックス・グループが単独のブックランナーを務める。
トランプ大統領は、キャンパス内で反ユダヤ主義が疑われる事案への対応に不備があったとして各大学の監視を強化。数十億ドルに上る助成金の支給を控える可能性をちらつかせており、全米の大学はそれに備えている。
米政権はコロンビア大学とプリンストン大学に対する資金援助を凍結。ハーバード大は連邦政府の一連の要求に従わない限り、助成金と契約で最大90億ドル程度の支給が得られない恐れがある。
原題:Harvard to Borrow $750 Million After Funding Threat Warning (1)(抜粋)
--取材協力:Janet Lorin.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.