(ブルームバーグ):韓国サムスン電子の最新の人工知能(AI)搭載冷蔵庫があれば、ユーザーは置き忘れた携帯電話をスマートウオッチ「Galaxy Watch」に頼ることなく見つけることができる。
「Bespoke AI」シリーズの最新冷蔵庫は9インチのディスプレーを備え、AIアシスタント「Bixby(ビクスビー)」を搭載する。ユーザーが「ハイ、ビクスビー、私の携帯を見つけて」と言うと、家族一人一人の声を識別してその人のデバイスを鳴らして位置を知らせる。
また、家庭用エアコンや窓のブラインドを音声コマンドで作動させることができるほか、リアルタイムの気象データを使って自動的に調整することもできる。
これらはサムスンがソウルで開催したイベントで披露した今年の新しい家電製品ラインアップの技術革新の一部に過ぎない。同社はロボット掃除機や洗濯機などさまざまな製品をつないでパーソナライズされたユーザー体験を提供すべく、高度なAI技術を組み込むことにより、市場で主導的地位の確保を目指している。
デジタル家電事業の研究開発(R&D)チーム責任者であるムン・ジョンスン氏はメディア向け会見で、AI統合を製品全般に拡大することで今年の売上高を後押しできるとの見通しを示した。
サムスンはモバイル機器と家電製品の両分野におけるリーダーとしての独自の地位を生かし自社のエコシステムを強化している。最終的には、毎年世界で販売する5億台のデバイスをより良く接続することを目指している。
原題:Samsung’s AI Fridges Can Find Misplaced Phones, Adjust Aircons(抜粋)
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