外国為替市場で人民元やメキシコ・ペソなどの通貨には、今後導入される米関税の影響が十分に織り込まれていないと、バークレイズはみている。

シェリル・ドン氏ら同行のアナリストは顧客向けリポートで、現在の関税スケジュールに基づくと、人民元は対ドルに対して織り込みが約10%少ないと指摘した。

投資家は4月2日に発表が予定される米国の相互関税に身構えている。3月26日にはトランプ大統領が米国産以外の全ての自動車に25%の輸入関税の賦課を命じる布告に署名した。

トランプ氏は木材や半導体、医薬品への関税賦課もちらつかせており、自動車以外の業界別関税も検討されている。

同行アナリストによれば、業界別関税が課される極度のシナリオではメキシコ・ペソが対ドルで最大38%、人民元が約21%、カナダ・ドルが19%下振れする可能性がある。ユーロについては、約9%下落が想定されるという。

原題:Barclays Says Yuan, Mexican Peso Yet to Reflect Full Tariff Hit(抜粋)

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