ベッセント米財務長官は26日、ウクライナ政府は米国が提示した新たな経済連携案を検討しており、来週にも両国が合意文書に署名できると期待していると述べた。

FOXニュースのインタビューで「経済連携に関する完成文書を手渡した。現在はウクライナ側が検討している。本格的な協議に進み来週に署名までこぎつけたい」と語った。

ベッセント米財務長官(左)とウクライナのゼレンスキー大統領(キーウ、2月12日)

新たな提案は重要鉱物に関する当初の合意文書より長い。これは2月末に署名されるはずだったが、トランプ大統領とバンス副大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで激しい口論となり、署名に至らなかった。その後、米国は停戦を目指しながら、ウクライナとロシアの戦争終結に関する協議を開始した。

ベッセント氏は「当初の合意文書は4ページだった」とした上で、「時間的な合間を利用して合意文書を完成させた。このまま進んで、迅速に署名が行われると確信している」と指摘した。

インタビューでは、ロシア金融機関による国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」へのアクセス容認を米国が検討するかも質問された。

ベッセント氏は制裁緩和が「ロシア指導部の次の動きで決まるだろう」とし、「トランプ大統領は、交渉で優位に立てないなら制裁強化をためらわないだろう。また、ロシアを国際システムに復帰させる適切な方法については、多くのことを長い時間をかけて協議することになろう」と発言。制裁緩和の議論は時期尚早との見解を示した。

原題:Bessent Says Ukraine Now Reviewing New Economic Proposal from US(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.