27日の債券相場は先物が一時上げ幅を拡大。40年国債入札が堅調な結果となり、超長期債を中心に買い戻しが強まった。トランプ米大統領が自動車関税を発表し、世界経済への影響を懸念したリスク回避の流れも相場を支えしている。

大和証券の小野木啓子シニアJGBストラテジストは、40年債入札は強い結果と指摘。同債入札史上で最も高い利回りと、来年度の発行減額による需給改善も期待され、「積極的に買った投資家がいたことはうかがえる」との見方を示した。

米自動車関税については、「トランプ大統領の発言は変わりやすく、これをもって現時点で何か織り込むことはしづらい」とするものの、「関税賦課が世界景気の悪化につながるため、潜在的なリスク要因として債券には買い材料」と述べた。

40年債の入札結果によると、最高落札利回りは2.71%と、市場予想(2.79%)を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.92倍と、前回1月入札の2.752倍から上昇した。

 

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.