(ブルームバーグ):14日の欧州債券市場では、ドイツの次期首相候補のメルツ・キリスト教民主同盟 (CDU)党首が、国防費支出の増加などを含めた財政パッケージを巡り緑の党と合意に達したことを受け、ドイツ国債が下げ幅を縮小した。
格付け会社フィッチ・レーティングスによるフランスのソブリン債格下げが予想される中、フランス国債はドイツ国債を僅差で上回るパフォーマンスだった。ドイツの財政パッケージ合意の報道後、フランス30年債利回りが一時、2011年以来の水準まで上昇した。
英国の1月の国内総生産(GDP)が予想に反して縮小したことを受け、英国債は全年限で上昇し、ドイツ国債や米国債をアウトパフォームした。短期金融市場は、イングランド銀行(英中銀)が来週の政策決定会合金利を4.5%で据え置くと予想しており、年末までにさらに55ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが行われると見込んでいる。
欧州株は上昇幅を拡大した。ストックス欧州600種指数は1.1%上昇して取引を終え、ドイツ株が特に好調だった。 部門別では工業製品と銀行が最も上昇した。中国当局が17日に消費拡大策に関する記者会見を計画しているとの報道を受け、鉱業株も上昇した。
フランスの高級品メーカー、ケリング株は、低迷中のグッチの新しいアーティスティック・ディレクターにデムナ・ヴァザリア氏を起用したことに投資家が失望し、一時14%急落した。BMWは、今年の収益性が長期目標を大幅に下回る見通しとの予測を発表し、下落した。
3月14日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:{Bunds Pare Steep Drop as Debt Deal Progresses: End-of-Day Curves}
--取材協力:Allegra Catelli.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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