石破総理は、杉田水脈前衆院議員を夏の参議院議員選挙に公認したことについて、「公認の評価は、最終的に選挙で有権者に判断をいただくべき事柄」との考えを示しました。

立憲民主党 勝部賢志参院議員
「自民党は杉田水脈(前)衆議院議員を参議院比例区の公認候補として決定しました。先の衆議院選挙では裏金議員であったこともあり公認が認められませんでしたが、なぜ今回の参議院の比例区候補に決まったのでしょうか」

石破総理
「個別具体の公認者に関する審査決定の経緯につきましては、党の内部運営に関わることであり、お答えは差し控えます。公認の評価については、最終的には選挙において、有権者の皆様に御判断をいただくべき事柄であると、このように考えております」

自民党は夏の参議院選挙で、杉田水脈前衆院議員の比例区での公認を決めましたが、杉田氏は過去のアイヌ民族や在日コリアンへの差別的言動でおととし、法務当局から「人権侵犯」を認定されています。

また、安倍派に所属していた杉田氏は派閥の裏金問題で、党役職停止6か月の処分を受け、去年の衆院選では比例単独での立候補を辞退していました。

杉田氏はこれまで、政治倫理審査会で弁明していませんが、公認を受けて9日、「議員となってちゃんとした立場になったらきちっと話す」と強調し、当選した場合の政治倫理審査会への出席については「党の決定に従いたい」としています。

石破総理は12日の参院本会議で、「公認の評価については、最終的には選挙で、有権者に判断をいただくべき事柄」との考えを示しています。