(ブルームバーグ):セブン&アイ・ホールディングスは10日、同社に買収を提案したカナダのコンビニ大手、アリマンタシォン・クシュタールが米独禁当局の承認を得るための対応に着手したことについて、喜ばしく思うとコメントした。
セブンが10日に株主に宛てた公開書簡の中で述べた。また、同社の特別委員会が米独占禁止法関連の規制上のリスクを軽減するため、クシュタールが取り得る具体的な施策を複数提示。その一案についてクシュタールが検討することを合意した経緯も明らかにした。
クシュタールとセブンは米国で店舗網が重複しており、買収提案を受け入れた場合、米独禁法に抵触する可能性をセブンはかねて懸念していた。セブンは書簡で、対応の結果、価値創出と取引成立の確実性という両方の観点から、クシュタールの提案を現実的に評価できるようになると説明した。
クシュタールは7日、米独禁当局の承認を得るため、米国内の一部店舗の売却に向けて買い手候補と予備的な協議をしていると公表していた。
セブンの書簡によると、つい最近までクシュタールは両社で最終的な統合契約を結んだ後に初めて、重複する店舗を分離するか売却先を探すと主張していたという。
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.