イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は5日、トランプ米大統領が仕掛ける関税戦争は世界経済に大きなリスクをもたらし、トランプ氏が望む貿易不均衡の是正にはつながらないとの考えを示した。

ベイリー氏は議会証言で、米国との貿易黒字が大きい国々を個別に攻撃するのではなく、潜在的な不均衡に対しては世界的に協調した解決策を講じるべきだと主張。「インフレへの影響はあいまいだが、英経済、ひいては世界経済へのリスクは甚大」だと財務委員会で語った。

同氏はトランプ政権が打ち出した直近の関税を「大きな出来事」と表現し、「大変化が起こっていると思う。われわれはこのことを非常に真剣に受け止めなければならない」と述べた。

米貿易赤字の削減と国内製造業の再活性化を目指すトランプ氏は米国に対して大きな貿易黒字を抱える国々を標的にしているが、ベイリー氏はトランプ氏は間違ったやり方を進めていると指摘。

「もし世界経済のバランスが崩れていると思うのであれば、その不均衡に対処する場は多国間フォーラムであり、二国間での行動ではない」との認識を示した。

原題:BOE’s Bailey Says Trade War Is Wrong Way to Fix Imbalances (1)(抜粋)

--取材協力:Irina Anghel.

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