(ブルームバーグ):カナダのトルドー首相は、トランプ米大統領が同国に対する関税を全て解除するまで、報復措置を維持する意向だ。カナダ政府高官が明らかにした。
トルドー首相とトランプ大統領は5日の午前遅くに会談する予定だと、高官は匿名を条件に語った。
この高官によると、ラトニック米商務長官が示唆した「中間地点」での解決にカナダ政府は冷ややかだという。とりわけ、米国が一部の関税を取り消す見返りにカナダが報復関税の完全な解除を求められる案は全て、トルドー首相が拒否するだろうと、高官は述べた。
トランプ氏が一部の関税を撤回する場合、カナダも報復措置の一部を緩和するかどうかには、この高官はコメントしなかった。
トランプ政権はエネルギー関連製品を除くカナダからの輸入品全てに25%の関税を賦課。エネルギー関連製品への関税率は10%とした。これに対してトルドー氏は即座に、化粧品やタイヤ、果物、ワインなど300億カナダ・ドル(約3兆1000億円)相当の米国産輸入品を標的にした報復関税を打ち出した。
カナダは月内に1250億カナダ・ドル相当の米国産製品へと報復関税の適用を拡大させる方針で、この第2段階では自動車やアルミニウム、鉄鋼製品などが対象になる。
これに先立ち、ラトニック米商務長官はカナダとメキシコに対する関税についてブルームバーグテレビジョンで、トランプ大統領は米東部時間5日の午後に変更を発表する予定だと話した。大統領は自動車セクターなどを対象に税率の引き下げを検討しているという。
大統領による決定はこの日の午後に想定されていると、ラトニック氏は続けた。トランプ政権の関税政策は4月2日の再評価で品目の範囲を広げ、相互関税が導入されると改めて指摘した。
「関税は発動される。それははっきりさせておきたい。しかし大統領が考えているのは、4月2日までにどのセクターを対象に軽減措置を検討するかということだ」とラトニック氏。「何らかの中間になるだろうと考えている」と述べた。
トランプ政権は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)下での規制を準拠している特定の商品を対象に、関税の税率引き下げによる軽減を検討する。USMCAはトランプ氏が最初の大統領任期中、カナダ、メキシコと締結した貿易協定。
原題:Canada Won’t Scrap Tariffs Unless All US Levies Are Lifted (1)(抜粋)
(カナダ高官の話を記事前半に加えます)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.