米ニューヨーク市長選への立候補を1日に表明した前ニューヨーク州知事のアンドルー・クオモ氏(民主党)は、市内の高級ホテルや高級住宅地のリビングでパワーブレックファーストをこなし、出馬の下準備に動いた。

今ではニューヨークの多くの富裕層や有力者がクオモ氏を支持している。

クオモ氏への支持を表明しているのは、ホーム・デポの共同創業者ケン・ランゴーン氏やヘッジファンド運営会社スカイブリッジ・キャピタルの創業者アンソニー・スカラムーチ氏、アベニュー・キャピタルの共同創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)のマーク・ラスリー氏、ゴールドマン・サックス・グループの前CEO、ロイド・ブランクファイン氏らだ。

ランゴーン氏らは街・地下鉄の治安、ホームレスと住宅取得能力を緊急の優先課題と考えており、クオモ氏に自分たちの姿を重ね、共感している。

マーク・ラスリー氏

ラスリー氏は「私はアンドルーとは長い付き合いだ。彼は知事として非常に良い仕事をしたと思う。市長としても素晴らしい仕事をするだろう」と語った。

クオモ氏は立候補を表明した動画で、「ニューヨーク市は危険にさらされており、制御不能な危機的状況にある。私は何をすべきか、どのようにそれを行うか知っている」と支持を訴えた。

1年余り前からうわさされていたクオモ氏の立候補は民主党候補の指名争いを一変させる見込みだ。複数の世論調査によれば、クオモ氏は支持率でトップを走り、現職のアダムズ市長や同市会計監査官のブラッド・ランダー氏、前会計監査官のスコット・ストリンガー氏らをリードしている。

一方、汚職疑惑の渦中にあるアダムズ市長は、有力者らに退陣を迫られている。

ブランクファイン氏は「私はアダムズ市長に感謝しているが、続投させてまで市が引き受ける必要のないあまりに多くの問題を抱えている」と指摘した。

NY市の現職市長として近年初めて連邦法違反で起訴されたアダムズ氏が2期目を務める市長にふさわしいか、有権者は見極めようとしている。トランプ政権発足後、収賄罪でのアダムズ氏の起訴取り下げを司法省が検察に指示し、同氏への批判が噴出。トランプ大統領が市長の政策に影響力を行使するのではないかと疑念が生じた。

ブランクファイン氏はクオモ氏について、ニューヨーク州司法長官としてゴールドマンなどを調査していた当時は「あまり楽しい相手ではなかったが、有能かつ現実的で、優れた手腕を持つ行政官だ」と評価した。

原題:Cuomo Wins Backers From Blankfein to Langone for NYC Mayor (1)(抜粋)

--取材協力:Laura Nahmias.

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