イーロン・マスク氏は2日、米連邦準備制度は「ばかげているほど人員過剰だ」とX(旧ツイッター)に再び投稿した。「政府効率化省(DOGE)」を率いて歳出削減に取り組む同氏が米国の中央銀行に狙いを定めたもようだ。

マスク氏は昨年12月にも同じ表現を用いて連邦準備制度を批判していた。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は先月、連邦準備制度は人員過剰との見方に反論。「労働は過度かもしれないが、過度な雇用はない。連邦準備制度の職員は皆、本当に一生懸命働いている。誰もがハードワークをこなしている職場だ」と、議会公聴会でキム上院議員(民主党)の質問に答えて述べていた。

ワシントンのFRBと全米12の地区連銀を合わせた2023年の職員数は約2万4000人だった。連邦準備制度の設立とその運営方法を定めた法律はFRBが「その責任をどのように負うかについて決定・指示する」と定めている。

連邦準備制度の元法律顧問、スコット・アルバレス氏は、「連邦準備制度法は職員の雇用と解雇の権限はFRBにあると明確に規定しており、その職員は公務員制度に含まれない」と説明。「従って法律上、FRBは『雇用と解雇の権限はわれわれだけが有している』と言うことができる」と語った。

連邦準備制度は他の多くの政府機関とは異なり、議会の予算プロセスを通じて資金を受け取っていない。連邦準備制度の収入は主に、公開市場操作を通じて得た政府証券の利息など、自らの業務から確保したものだ。

しかし、連邦準備制度は今後、財務状況に対する厳しい監視の目にさらされる可能性がある。

連邦準備制度の収入は長年にわたり運営費を賄うには十分で、毎年、利益を財務省に納付していた。ピークの15年には1170億ドル(約17兆5000億円)を納めた。

だが、インフレ抑制のための利上げで準備預金の利払いがここ数年急増し、23年には1160億ドルの赤字となった。ただこの数字は帳簿上の赤字であり、財政赤字や政府債務への直接の影響はない。

原題:Musk Repeats Claim That the Fed Is ‘Absurdly Overstaffed’ (1)(抜粋)

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