(ブルームバーグ):トランプ米大統領は商務省に対して、輸入品の木材が国家安全保障に悪影響を与えていないか調査するよう命じた。新たな関税の導入に向けて法的な下地を整える狙いがあるとみられる。
匿名を条件に記者団に説明した政府高官によると、調査ではカナダやドイツ、ブラジルなどの輸出国が木材を米市場で不当廉売(ダンピング)し、米国の経済繁栄と国家安全保障を損なっていないかどうか検証する。
また外国政府による補助金や略奪的な貿易慣行、派生品による影響を精査し、特に中国のような国がキッチン家具などの商品価格を人為的に引き下げていないか調べる予定だという。トランプ大統領はこれまで、輸入木材に近く25%の関税を課すことを検討していると発言しているが、今回の調査により木材の伐採を容易にする規制変更にもつながる可能性もあると同高官は語った。
調査の期間については明らかにしなかったが、商務省が迅速に対応することを示唆した。また同高官は、調査の結果を受けて木材への関税が導入される場合、トランプ氏が計画を表明している相互関税に上乗せされるのか、あるいは来週にも発動予定のカナダとメキシコに対する25%の関税に追加されるものなのかについても言及を避けた。
木材は数十年にわたり、カナダと米国の貿易関係で懸案事項となっていた。米国の業界はカナダの生産者が米国で不当に安値で販売していると批判している。また米国は、カナダ政府は伐採料を低く抑えることで補助金を提供していると主張。長年カナダ産の木材に対して繰り返し関税を課している。
原題:Trump Orders Investigation Into Lumber Ahead of Likely Tariffs(抜粋)
--取材協力:Brian Platt.
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