スイス国立銀行(中央銀行)のシュレーゲル総裁は、必要な場合にのみマイナス金利を再び導入すると述べた。市場では借り入れコストがゼロを下回るとの見方が後退している。

シュレーゲル総裁は1日に公開されたスイス紙ターゲス・アンツァイガーのインタビューで、あらゆる選択肢が検討されており、スイス中銀は2014年から22年まで導入していたマイナス金利政策を再検討する用意があると強調。重要な決定要因はインフレ率を0-2%の目標レンジ内に抑えるためにそのような措置が必要かどうかだと語った。

シュレーゲル総裁

「マイナス金利は効果があった」との見解を改めて示し、「他の通貨と比較してスイスフランの魅力を低下させ、物価の安定を確保するという最も重要な目的を果たした」とコメントした。

インフレ率は現在0.4%で、政策当局者は今後3年間は目標レンジ内にとどまると予想している。

市場が織り込む2025年半ばの政策金利の水準は0-0.25%。昨年12月の時点ではマイナス金利が予想されていた。

 

原題:SNB Will Only Take Rates Negative If Necessary, Schlegel Says(抜粋)

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