米国は過去最悪の鳥インフルエンザ流行に伴う対策として、卵の輸入を拡大し、養鶏農家に対する支援を拡充する。鳥インフルの影響で卵の価格は1ダース当たり8ドル(約1200円)超と記録的な水準に上昇した。

米農務省は26日、鳥インフル対策として5本柱で構成される10億ドル規模の措置を発表。今後1-2カ月に7000万-1億個の卵輸入を目指す方針を明らかにした。対策には農業従事者の鳥インフル感染予防や、殺処分後に鶏の個体数を迅速に回復させる措置も含まれる。

トランプ大統領は同日の閣議で、「卵は大惨事だ」とした上で、「価格を下げ、インフレを抑制し、卵などさまざまなものの価格を押し下げなければならない」と述べた。

卵価格高騰などに関する報道

アイオワやカリフォルニア、ノースカロライナ州などの養鶏農家で鳥インフルが発生し、昨年12月以降に数百万羽が殺処分された。このため、食料品店では購入制限が実施され、レストランでは追加料金が加算されるようになった。

米国では鶏へのワクチン接種開始の準備は整っていないが、ロリンズ農務長官は、ワクチン接種に関する研究を強化し、コスト削減に向け規制を緩和すると表明した。

ワクチン接種について「卵生産に携わる多くの業界関係者は、そうすべきだと考えているが、まだ実証されたワクチンではない」とした上で、「ワクチン接種強化につながるいかなる措置も、それが問題解決につながるときちんと理解せずに取り組むことに私はためらいがあった」と説明した。

ワクチンはメキシコやフランスなどで有効に機能している。元農務省研究員で動物福祉団体「センター・フォー・ア・ヒュメイン・エコノミー」の獣医学担当ディレクター、ジム・キーン氏は「ロリンズ長官がワクチン調査について語っていることに驚かされる」と文書で指摘した。

 

原題:US to Boost Egg Imports as Trump Calls Price Surge a ‘Disaster’(抜粋)

--取材協力:Justin Sink.

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