(ブルームバーグ):石油大手のエクソンモービルとシェブロンが1日発表した1-3月(第1四半期)決算は、いずれも利益が予想を上回った。イラン戦争の影響で生産停止となったものの、原油・天然ガス価格の上昇が追い風となった。
エクソンは戦争に伴う生産停止で4億ドルを失ったものの、エネルギー価格の高騰により第1四半期の利益は17億ドル(約2660億円)押し上げられた。ニール・ハンセン最高財務責任者(CFO)はインタビューで、同社の世界全体の生産量の約15%が依然として停止状態にあると述べた。
また、シェブロンは、中東の混乱の影響を比較的受けにくいものの、生産量は前四半期比で約5%減少した。それでも1株当たり利益はアナリストのすべての予想を上回った。
見通しは不透明
両社の業績は予想を上回ったものの、エクソンとシェブロンはいずれも先月、中東紛争に起因する生産やデリバティブ取引への悪影響について警告しており、アナリストは当四半期の予想を引き下げていた。
エクソンとシェブロンはいずれも、ホルムズ海峡がほぼ封鎖された状態が続く中で、通期の見通しは不透明だとしている。
シェブロンのマイク・ワース最高経営責任者(CEO)氏はCNBCのインタビューで、 「世界のエネルギーシステムは引き続き極度の圧力にさらされている」と語った。
2月下旬に紛争が勃発して以降、世界的な原油価格は50%以上値上がりした。

エクソンの一部項目を除く利益は49億ドル。1株当たり利益は1.16ドルと、ブルームバーグ調査のアナリスト予想平均を20セント上回った。利益は5年ぶりの低水準に落ち込んだが、この数字には、今後数カ月で完全に解消される見込みのデリバティブ契約に関連する一時的な会計費用の影響が含まれている。
シェブロンは1株当たり調整後利益が1.41ドル、市場予想を51セント上回った。同社は原油・ガス価格の上昇に加え、ガイアナの巨大油田で新たに取得した権益による成長が寄与した。
同社はすでに、目的地に到着していない貨物に関連するデリバティブで多額の会計損失が発生する可能性があると警告している。
カザフスタン産などの現物原油価格の上昇に加え、自社の原油を製油所で精製することで得られる高い利幅が追い風になったと、アイメア・ボナー最高財務責任者(CFO)はインタビューで述べた。
原題:Exxon, Chevron Beat Profit Estimates on War-Driven Oil Rally
(抜粋)
--取材協力:Mitchell Ferman、David Wethe.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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