(ブルームバーグ):トランプ米政権は25日、ホワイトハウスの大統領執務室や大統領専用機といった限られた場所で大統領に取材できる記者の選定を今後は政権側が行うと発表した。
ホワイトハウスのレビット報道官は記者会見で、こうした「プール」と呼ばれる代表取材に参加する記者について、今後は政権のスタッフが選定することになると説明。「プールに長年参加してきた古参の報道機関」だけでなく、「これまで選ばれていなかったが、十分にふさわしい報道機関」も加える方針だと語った。
レビット氏によれば、プール取材に活字メディアやラジオ局、大手テレビ局がそれぞれ最低1社加わるローテーションは維持されるという。ただ、参加者の決定方法に関する詳細は明らかにされなかった。
プール参加者の選定を長年担ってきたホワイトハウス記者会(WHCA)のユージン・ダニエルズ会長は同日、「米国における自由な報道の独立性を損なう動きだ。自由な国では指導者自らが報道陣を選ぶことはできない」とする声明を電子メールで配布した。
ダニエルズ氏は今回の発表について、ホワイトハウスから事前の連絡はなかったとしている。
この前日、AP通信にプール取材参加を禁じたホワイトハウスを巡りAPが起こした訴訟で、禁止差し止めの仮処分を求めたAPの請求を巡る審問が連邦地裁で行われた。
トレバー・マクファデン判事は、APの仮処分請求は退けたものの、同社の主張する言論の内容に基づく差別が認められる可能性が判例で示唆されていると政府に警告。さらに、ホワイトハウスが長年にわたってWHCAにプールの管理を委ねてきたことについて疑問を呈した。
ホワイトハウスとAPの対立は、政権がメキシコ湾として歴史的に知られてきた海域を「アメリカ湾」と改称するよう命じたにもかかわらず、APが方針に従わなかったことが発端。APは現在、ホワイトハウスを担当する数百人の記者を代表するWHCAが選んだプールに参加している。
原題:White House Says It Will Now Pick and Choose Pool Reporters(抜粋)
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