(ブルームバーグ):トランプ米大統領が連邦取引委員会(FTC)委員に指名したマーク・メダー氏は25日、FTCはテクノロジー業界と雇用契約での競業避止義務乱用に重点を置くべきだとの考えを示した。
トランプ氏は先にFTCなど独立機関への統制を強化する大統領令に署名していたが、FTCの独立性に関する質問について、メダー氏は直接の回答を控えた。
上院での指名承認公聴会でFTCの自律性を巡る質問に対し、「自分の仕事は焦点が絞られたものであり、法の執行に力を尽くすことだと考えている」と同氏は発言。「私は米国民のために働くつもりであり、大統領の政策の推進を通じてそれを行う」と述べた。

トランプ氏は先週署名した大統領令で、FTCや米証券取引委員会(SEC)などの独立機関に対し、公表前に規制案を提出しホワイトハウスの審査を受けることや、優先事項・戦略的計画を巡り政権と協議することを指示した。
メダー氏はまた、過度に制約的な競合避止義務を契約に盛り込む企業をFTCは提訴すべきだとも言及した。
この他、テクノロジー・プラットフォームによる検閲についてパブリックコメントを求めるFTCの動きを自分は支持すると説明。プラットフォームが結託してコンテンツモデレーション(投稿監視)の基準をつくったり利用規約適用で消費者を欺いたりしていると判断した場合、FTCは提訴する可能性があるとした。
原題:FTC Nominee Mark Meador Pledges to Focus on Tech, Noncompetes(抜粋)
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