(ブルームバーグ):中国のテクノロジー株は25日の香港市場でもみ合いの展開となっている。米国の対中投資を抑制するトランプ大統領の動きを受け、金融・テクノロジー分野における両国のデカップリング(切り離し)が加速しつつあることが示唆された。
香港上場の大手テクノロジー企業で構成するハンセンテック指数は一時4.4%安を付けていたが、ほぼ下げを消した。アリババグループとJDドットコム(京東)も下げ幅を縮小した。

トランプ大統領が米国に上場している外国企業に対する新たな調査を呼びかけ、地政学的リスクが再燃。一方、中国ハイテク株の上昇が続くとの見通しから、株価下落を買いの好機と捉えた投資家もいる。
トランプ政権が中国の半導体産業への規制強化を主要同盟国に迫っているとの報道にもかかわらず、中芯国際集成電路製造(SMIC)は下落から上げに転じた。
グローバルX・ETFsのシニア投資ストラテジスト、ビリー・レオン氏はこの日の株価動向について、「国内のセンチメントの根本的な変化というよりも、より局所的なポジショニングだと考えている。市場は依然としてトランプ氏の指示を消化しているところだが、企業ファンダメンタルズへの直接の影響はなお限定的だ」と指摘した。

原題:Chinese Tech Stocks Whipsaw as Trump Fuels Decoupling Angst(抜粋)
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