(ブルームバーグ):イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省(DOGE)」が連邦職員に対し、先週の業務実績を報告しなければ退職とみなすと通告した問題を巡り、複数の米政府機関は、この通告をいったん無視するよう職員に呼びかけている。
国防総省と司法省は、法的に問題がある可能性と政府機関の自律性を理由に、通告メールへの返信を一時保留するよう職員に指示した。保健福祉省は当初、メールが正当なものであるとして職員に返信を指示していたが、23日遅くに方針を転換した。最新の指示では、問い合わせへの回答は「一時停止」すべきで、24日に追加の指示をするとしている。航空宇宙局(NASA)のとある部署のマネジャーは、職員に対し、同メールへの回答の仕方に関する指針を作成中だと伝えた。
通告メールへの対応は政府機関ごとに異なり、混乱は増している。DOGEは22日、200万人以上の連邦職員宛てのメールで、24日までに先週達成したことを5項目にまとめて返信し、上司にも送るよう求めた。
このメールが送信される直前の22日午後、マスク氏はX(旧ツイッター)に「回答がない場合は、退職したものとみなす」と投稿した。
特別政府職員で、トランプ大統領のアドバイザーでもあるマスク氏には、連邦職員を解雇する直接的な権限はない。
国防総省も、通告メールへの返信をいったん止めるよう、職員に指示した。国防次官の職務を代行しているダリン・セルニック氏はXへの投稿で「国防総省は職員の業績評価の責任を負っており、独自の規定に従って評価を実施する」と述べた。

マスク氏は24日未明の投稿で「混乱は今週中に収拾するだろう。多くの人が目を覚ますような、現実を思い知らされるようなことが起こる」と述べ、計画を変更しない方針を示した。
原題:Federal Agencies Tell Workers to Pause Reply to Musk Threat (3)
--取材協力:Tony Czuczka、Janet Lorin.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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