欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(EU外相)は24日、ウクライナへの批判を強める米国のトランプ大統領について、ロシアが主張する論理に陥っていると述べた。

カラス氏は、ロシアのウクライナ侵攻を止めるあらゆる和平合意の交渉に、ウクライナと欧州を参加させる必要があると強調した。同日ブリュッセルで開催のEU外相会合前に、記者団に語った。

トランプ氏は先週、ウクライナのゼレンスキー大統領を「選挙を実施しない独裁者」と非難し、同国の人口のわずか4%の支持しか得ていないと虚偽の主張をした。23日には、トランプ氏の最高顧問2人がテレビのインタビューで、ロシアを「侵略者」と表現することを避けた。欧州首脳らは、米国がウクライナの立場を軽視しているとの懸念を強めている。

カラス氏は「米国から発信されるメッセージを見れば、ロシアの主張が強く反映されていることは明らかだ」と述べた。

ウクライナへの軍事支援を維持しようと、欧州首脳らが相次いで米国政府に働きかける中、カラス氏も25日にワシントンを訪問し、ルビオ米国務長官と会談するという。カラス氏は、ウクライナ侵攻を巡る米国とロシアの停戦協議について「私たち抜きで結ばれた協定が機能しないのは明白なことだ」と述べた。

原題:EU’s Top Diplomat Says the US Is Spreading Russia Narrative (1)(抜粋)

--取材協力:Katharina Rosskopf.

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