(ブルームバーグ):サウジアラビアは米フロリダ州マイアミに投資事務所を開設する。サウジの事実上の最高権力者であるムハンマド皇太子が、米国への投資拡大を表明していた。
ファリハ投資相は20日、マイアミビーチで開催された「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ・インスティチュート」の会議で、対米投資に加え、南米への「ゲートウェイ」としてマイアミを活用していくと述べた。米国内に開設されるサウジの投資拠点としては、ワシントンに次ぐ二つ目となる。
ここ数年、投資会社や銀行が相次いでマイアミに進出。シタデルはマイアミに本拠を移し、ゴールドマン・サックス・グループやダン・サンドハイム氏率いるD1キャピタル・パートナーズなどもマイアミでのプレゼンスを拡大している。
ファリハ氏は講演後のインタビューで、「われわれは主要企業が集まる重要なハブへのアクセスを求めており、マイアミは一部のファンドやファミリーオフィスはもちろん、テクノロジー分野でも、そうしたハブの一つとして台頭しつつある」と指摘。マイアミが中南米にアクセスしやすい点にも触れた。
サウジのムハンマド皇太子は1月、トランプ米大統領に対し、今後4年間に米国への投資と貿易を6000億ドル(約90兆円)増やす意向を表明。トランプ氏はさらなる投資拡大を求めていた。
原題:Miami Chosen by Saudi Arabia for Second US Investment Office (1)(抜粋)
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