(ブルームバーグ):対ドルのロシア・ルーブルが騰勢を強めている。トランプ米政権が発足直後から対ロ政策を劇的にシフトしたためだ。
対ドルのルーブルは年初来で13%上昇しており、ロシア銀行(中央銀行)とブルームバーグのデータによると、新興市場通貨の中で最も高いパフォーマンスを遂げている。同中銀はルーブルの公式レートを1ドル=88.51ルーブルに設定した。これは昨年8月以来の高値水準。
プロムスビャジバンクのアナリスト、デニス・ポポフ氏は「ロシアと米国の交渉が順調に始まり、トランプ氏から力強いコメントが出たため、市場は引き続き前向きな期待を抱いている」と発言。短中期的にルーブルがさらに上昇する可能性があると述べた。
米国とロシアの高官が18日、サウジアラビアの首都リヤドで会談。ウクライナ戦争の終結方法などが話し合われた。これは、両国関係の再構築を望むトランプ大統領の意向を反映している。トランプ氏は19日にウクライナのゼレンスキー大統領への圧力を強め、「ぐずぐずしていると、ウクライナはなくなってしまう」と警告した。
それでも、ブルームバーグ・エコノミクスによると、ウクライナ和平交渉で早期に大きな進展がなければ、ルーブル高は時期尚早に終わる可能性がある。
ルネサンス・キャピタルのリサーチ部門責任者、オレグ・クズミン氏は「地政学的な状況が最終的に変化しなければ、現在の原油価格を基にしたルーブルの適正水準は100ルーブル以上になるだろう」と述べた。
原題:Trump’s Overtures to Russia Make Ruble Year’s Star Performer (1)(抜粋)
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