バイオテクノロジー会社の米バイオジェンは、遺伝性の発作障害を治療する医薬品「zorevunersen」の開発と販売に最大5億5000万ドル(約840億円)を支払うことで合意した。新薬パイプラインを補充する取り組みの一環。

18日の発表資料によれば、バイオジェンは同業の米ストーク・セラピューティクスに1億6500万ドルを前払いし、同薬が特定の目標を達成した場合、さらに3億8500万ドルを支払う。

ストークは米国とカナダ、メキシコでこの医薬品の権利を保持し、バイオジェンはそれ以外の国・地域における権利を持つことになる。

重度のけいれんや認知・行動障害を引き起こす、まれなてんかんの一種である「ドラベ症候群」で、zorevunersenは大半の症例の根本原因となる遺伝子を治療の対象としている。後期臨床試験は予定通り今年4-6月(第2四半期)に開始され、2027年に結果が出る予定。

発表資料によると、ドラベ症候群は米国と英国、欧州、日本で約3万8000人が罹患(りかん)していると推定される希少疾患。

原題:Biogen Bets Up to $550 Million for Rights to Epilepsy Drug(抜粋)

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