(ブルームバーグ):米銀シティグループは、ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)の2024年報酬総額を3450万ドル(約52億円)に引き上げた。収益改善計画を引き続き進めているフレーザーCEOに対し報酬を前年比で約33%増額した。
報酬の大半は株式関連報酬。23年の報酬は2600万ドルだった。大手米銀のCEO報酬では最大の伸びとなった。

18日の規制当局への届け出によると、フレーザー氏の新たな報酬総額のうち、約1160万ドルは繰り延べ株式報酬、1650万ドルは業績連動株式。
シティの取締役会の報酬委員会は届け出で報酬について「フレーザー氏の戦略的な優先事項は健全であり、安全性と健全性の強化、収益性改善、長期的な持続的成長の基盤づくりを視野に入れ、迅速かつ思慮深く実行している」との確信を反映したものだと説明した。
シティは昨年初めに投資家向けに提示した総収入と費用の見通しを達成し、5部門のうち3部門で過去最高の収入を記録した。フレーザー氏はウォール街の競合行に比べて業績が長年下回っていた同行の業績を改善するため、世界各地のリテール事業売却や2万人の人員削減を伴う合理化戦略を推進してきた。

原題:Citi Lifts CEO Jane Fraser’s Pay by a Third to $34.5 Million (1)(抜粋)
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