高校授業料の無償化をめぐる自民・公明の与党と日本維新の会の協議が大詰めを迎えています。3党はきょうにも、最終合意を目指したい考えです。国会記者会館から中継です。

自民党内からは維新の協力が得られれば予算の成立のめどが立つとして、各党は、きょうの午後の最終合意に向けて党内調整を急いでいます。

高校授業料の無償化をめぐり、与党側はきのう、私立高校については来年4月から年間の支援額を45万7000円を基準に引き上げた上で、奨学給付金の拡充や農業高校などの施設整備を充実させる案を提示しました。

この予算規模は5000億円を超えるということで、維新側はこの案をめぐり、けさ会合を開き、政策責任者に対応を一任しました。

さらに、午前中には国会内で、維新の前原共同代表と自民党の小野寺政調会長が修正協議をおこない、この案をもとに先ほど、与党と維新3党の政策責任者が詰めの協議をおこないました。

3党は修正案を持ち帰り、党内で議論した上で、午後、再協議して合意を目指す考えで、折り合えば近く党首会談を開き、合意文書を交わす見通しです。

一方、衆議院の予算委員会では維新が求める教育無償化など野党は新年度予算案の修正を求め、審議する予定でしたが、これに先立つ理事会で安倍派の元会計責任者の参考人招致をめぐって与野党が折り合わず、午前中は開かれませんでした。

参考人招致はあす、非公開で都内のホテルで行われる予定でしたが、自民側が▼開催の日時や場所を非公開とすることや、▼質問内容に注文をつけたことなどに対して野党側が反発し、参考人招致は延期となっています。