韓国政府は、朝鮮戦争で生き別れになった家族を再会させるため北朝鮮内に建てた「面会所」について、北朝鮮が一方的に撤去を始めたと明らかにしました。

北朝鮮の金剛山観光地区にある「面会所」は、朝鮮戦争により南北で生き別れになった離散家族を再会させる施設として韓国政府の資金で2008年に作られました。

この面会所について韓国・統一省は13日、北朝鮮が撤去を始めたと明らかにしました。その上で、撤去は一方的だとして「強い遺憾」を表明し、「直ちに中止するよう」北朝鮮に求めたということです。

朝鮮戦争で離散した人は現在も韓国側におよそ3万6千人いるとみられる一方で、南北関係の悪化で「面会所」は2018年8月以降、使われていませんでした。