(ブルームバーグ):米スターバックスの顧客は、持ち帰り用カップに油性マーカーで走り書きされた「良い週末を」や「エンジョイ!」といったメッセージを目にするようになっている。
パーソナライズされた手書きメッセージの提供は、同社が顧客との関係を深めるための新方針として1月下旬から導入したものだ。
ある顧客は、テイクアウトした商品に添えられた「ur doing amazing(あなたは素晴らしいよ)」というメッセージに元気づけられたと、動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」に投稿。しかし、別の顧客は「これはスターバックスの新方針に過ぎない」と気づき、励ましのメッセージが特別なものと思えなくなったと嘆いている。
スターバックスのコーヒーカップは、高めの価格設定と誰もが知る人魚のロゴが刻印されていることから、長い間ステータスシンボルのようなものだった。しかし、一部の顧客にとっては同チェーンの魅力は薄れつつある。
値上げや不買運動、長い待ち時間による販売減でスターバックスの2024年9月期の売上高は落ち込み、通期ベースで新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期以来の減少となった。
手書きメッセージは、ブライアン・ニコル最高経営責任者(CEO)が主導する一連の改善策の一環。昨年9月に就任したニコル氏は、同チェーンの店舗を再び人気スポットにすることを目指しており、他にも店内向けの新しい陶器製マグカップやラテアートなどを導入している。
しかし一部の従業員は、顧客一人一人への手書きメッセージでサービスが遅くなるのではないかと懸念している。ある店舗では、最も忙しい時間帯に1人のバリスタがカップへの書き込みに専念するように配置されている。そうしなければ全ての注文にメッセージを添えることは不可能だ、と公に話す権限がない従業員1人が明かした。
原題:Starbucks’ New Cup Doodles Leave Customers Entertained, Confused(抜粋)
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