(ブルームバーグ):丸紅株が5日午前の取引で、一時前日比5.8%高の2405円を付け、2024年8月以来の日中上昇率となった。
同社は同日、300億円、3000万株を上限とする自己株式取得や、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。総還元性向は現計画の30-35%から40%程度へと引き上げ、3年間で株主還元に7000億円を投じるという。また31年3月期までに、時価総額を現在の約3兆9000億円から10兆円超に引き上げるとした。
同社は22年3月期までの計画をコロナ禍からの回復、現計画で収益基盤確立と位置づけていた。現計画での目標は今期(25年3月期)に全て達成する見込みで、柿木真澄社長は「経営のギアチェンジを図る」とした。従来は時価総額目標を公表してこなかったが、長期的な企業価値向上の達成を目指す。
業績面では、1兆1000億円を新規投資に充てて成長を目指し、28年3月期に純利益で6200億円以上を目指す。また今期の純利益計画を5000億円に上方修正し、市場予想(4913億円)を上回った。年間配当予想も1株90円から95円に見直した。
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.