(ブルームバーグ):楽天証券の楠雄治社長は3日の決算会見で、業務拡大に向け、みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行との連携を強化してく方針を示した。みずほ証券が楽天証株式の49%を保有しており、両社は資本業務提携を結んでいる。
楠氏はみずほとの提携について、「みずほグループとの協業と捉えており、みずほ銀との連携を強化していくことになる」と説明した。みずほ銀と楽天証は決済で協業を開始している。みずほグループと楽天証は「補完関係が強い」とし、リテール顧客に「新しい商品やサービスなど何か提供できるものがあれば、色々と話し合いながらやっていく」と述べた。
一方で、1月30日に発表した親会社の楽天証券ホールディングス(HD)の東京証券取引所への上場方針の取りやめについて、「みずほとの間で連携も色々と先が見えてきたので、当面の間、上場は必要ないだろうということで取り下げた」と話した。楠社長は楽天証HDの社長も務める。
楽天証が同30日に発表した24年12月期決算は、連結純利益が前の期期比7.1%減の161億円だった。日本株の取引が堅調で売買代金が大幅に増えたのに応じて責任準備金を積み上げたことが影響した。
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.