(ブルームバーグ):米証券取引所ナスダックのアデナ・フリードマン最高経営責任者(CEO)は29日、4-6月(第2四半期)と2025年の残りの期間に新規株式公開(IPO)の好調を予想していると述べた。金利とインフレの安定化によって投資家の信頼感が高まっていることが背景にあると説明した。
フリードマン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「年内に上場する準備ができている企業の健全なパイプラインがある」と指摘し、「投資家はリスク資本を活用する用意がある」と語った。

米IPO市場はなお利上げ局面からの回復途上にある。この時期には、コロナ禍で講じられた景気刺激策の効果が弱まり、市場では相場調整が起きた。関税を巡る疑問は解消されていないが、多くのIPOバンカーはトランプ政権の施策が成長の原動力になると考えている。
また、フリードマン氏は、技術革新も経済のけん引役になると指摘。ナスダックとしては大手ハイテク企業が人工知能(AI)に投資することで効率性が向上すると見込んでいるとし、「現在は新たなテクノロジーの黎明(れいめい)期にある」と述べた。
原題:Nasdaq CEO Expects Strong IPO Environment for Rest of the Year(抜粋)
--取材協力:Sonali Basak.
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