(ブルームバーグ):超音速機を開発する米ブーム・テクノロジーの実証機「XB-1」が28日、初めて音速の壁を突破した。「コンコルド」引退から20年を経て、超音速旅客機の復活を目指す計画が前進している。
「XB-1」はカリフォルニア州モハベ砂漠上空3万4000フィート(約1万360メートル)を飛行中にマッハ1を超えた。同社によると、33分間の飛行中に超音速に3回達したという。
チーフ・テストパイロットのトリスタン・ジェペット・ブランデンブルグ氏は飛行後の質疑応答で「ジェットコースターに乗っているような気分だった」と語り、「スムーズかつ予想通りで、とても気持ちが良かった」と続けた。
「XB-1」はブームが開発する超音速旅客機「オーバーチュア」の小型プロトタイプで、昨年3月の初飛行以来、これまでに11回の試験飛行を重ねてきた。
最大80人乗りでマッハ1.7での飛行を目指す「オーバーチュア」は、ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスやアメリカン航空グループを含む顧客から130件の予約注文を集めている。
原題:Boom’s Supersonic Test Jet Breaks Sound Barrier for First Time(抜粋)
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