(ブルームバーグ):カナダのトルドー首相後任の有力候補、フリーランド前財務相は、トランプ米大統領による関税の脅しや他国の主権を脅かす発言への共同対応をまとめる国際サミットの開催を呼びかけている。
フリーランド氏は27日、米大統領の攻撃に対抗する戦略を発表。その一部として、自身が与党・自由党の党首に選出されれば、首相就任を宣誓する日にメキシコ、デンマーク、パナマ、欧州連合(EU)の首脳を集めたサミットを開催すると述べた。
声明で、この連合は「われわれの主権と経済に対する挑戦に対し共同で対応する」とコメントした。
トランプ氏は早ければ2月1日にもカナダおよびメキシコからの輸入品に25%の関税を課すと警告。また、カナダを米国の51番目の州にするために「経済力」を活用すると警告した。
さらに、軍事力を行使してデンマークからグリーンランドとパナマ運河の支配権を得る可能性も排除していないほか、EUの貿易慣行を繰り返し非難し、EUからの輸入品に関税を課すと述べている。
カナダの自由党議員らは3月9日にトルドー首相の後任となる新党首を選出する。フリーランド氏とカナダ銀行(中央銀行)元総裁のマーク・カーニー氏が有力候補となっており、両氏はトランプ氏の関税賦課に対する強力な報復措置を呼びかけている。
フリーランド氏はまた、トランプ氏の関税を巡る脅しに対する報復措置の対象となり得る米製品の詳細なリストを「直ちに公表」するよう政府に求めている。カナダはさまざまな報復関税を用意しているが、詳細なリストはまだ公表していない。
フリーランド氏が最も大きな影響を与えるとみている米国製品は、フロリダ州のオレンジやウィスコンシン州の乳製品、ミシガン州の食洗機などだ。同氏は「賢明なのは痛いところに報復することだ」とし、米国企業がカナダ連邦政府との契約に入札することも禁止するとした。
フリーランド氏は「トランプ氏はカナダは売り物で、カナダを支配することが可能だと思っている。今はカナダのために闘う真剣な計画が求められる深刻な瞬間だ。強力な報復計画こそが今、トランプ氏に対抗するための最善の防御であり最も効果的な手段だ」と語った。
原題:Canada’s Freeland Calls for Summit of Nations Targeted By Trump(抜粋)
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