米連邦預金保険公社(FDIC)は、職員向けハラスメント防止研修を実施するために行っていた外部専門家の募集を取り下げた。トランプ大統領は先週、連邦政府機関の多様性・公平性・包摂性(DEI)プログラムを廃止する大統領令を発令した。

今回の動きは、FDIC内部のセクシュアルハラスメントや虐待の疑いへの対処方針を複雑化させる要因となる。昨年公表された調査によると、職員の3分の1余りがハラスメントを目撃ないしは経験したと回答していた。同調査はFDICの委託で法律事務所が実施した。

ブルームバーグ・ニュースが文書を確認した募集取り下げ措置は、一時的なものとなる可能性もある。

FDICの活動に詳しい関係者1人が公に話す権限がないことを理由に匿名で語ったところによると、今回の動きは募集文書にDEIに関する文言が含まれていたためだという。当局者は将来的に募集を再度行う考えだという。

トランプ大統領は先週、各政府機関に対し、「違法な差別や優遇」につながるDEIプログラムの廃止を企業に促すよう命じる大統領令を発令。連邦銀行・証券規制当局は、ウェブサイトから内部のDEI担当部門に関する記述を削除し始めている。

セクハラ防止研修のトレーナーやコンサルタントを募集する10月29日付の文書のコピーには、FDIC内部の研修担当部門は「セクハラや関連テーマに関する研修の要請を受けた」が、外部からの支援なしに研修を担当するには「必要な専門技術と深い知識を備えた人材が現在いない」と記されていた。

原題:FDIC Bid for Anti-Sexual Harassment Experts Paused After DEI Ban(抜粋)

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