(ブルームバーグ):米アップルの株価は年初から苦しいスタートとなり、今や重要な節目に達しようとしている。この水準を割り込めば、さらなる下落を暗示する可能性がある。
年初から24日取引終了までのアップル株の下落率は11%に達し、マグニフィセント・セブンと呼ばれる主要テクノロジー企業7社でパフォーマンスが最も悪い。ブルームバーグの集計データによると、アップルの株価は2008年以来最悪のスタートを切った。
S&P500種株価指数は年初来で約3.7%上昇し、23日に再び過去最高値を更新した。
アップルの株価は200日移動平均まであと数ドルというところまで下げた。200日移動平均は、長期的サポートと見なされるテクニカル水準であり、多くのトレーダーが注目している。
ストラテガス・セキュリティーズの上場投資信託(ETF)&テクニカルストラテジスト、トッド・ソーン氏は200日移動平均について、「常に有効なトレンドのリファレンスポイント(参照点)」との認識を示し、「銘柄の株価がそこに達しそうになったり、割り込み始めたりするような場合、株価の上昇傾向は損なわれていないという確信が何となく失われる感じがする」と指摘した。

アップルは30日の取引終了後に昨年10-12月(第1四半期)の決算発表を予定し、株価を動かす重要な材料として投資家が注視することになる。ウォール街のコンセンサス予測は、1株利益が2.35ドル、売上高は1242億ドル(約19兆3900億円)。
フェアリード・ストラテジーズのマネジングパートナー、ケイティ・ストックトン氏は「間違いなく主要指数にさらなるリスクが生じる危険がある。われわれが予想する下向きのフォロースルーが見られる場合、言うまでもなく、それらの指数が影響を受けないでいることは一層厳しくなる」と分析した。

原題:Apple Tests Key Technical Level Amid Worst Start Since 2008 (1)(抜粋)
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