米国株が3年連続で大幅に上昇する。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が、今年市場を驚かす可能性のある展開をまとめたリストのトップに掲げたシナリオだ。実現すれば1990年代以来となる。

同リストは、「びっくり10大予想」を毎年発表していたストラテジストの故バイロン・ウィーン氏に敬意を表し、BofAが作成しているものだ。3年連続の大幅高について、難しいが不可能ではないと同行は見ている。

ジャレッド・ウッダード氏ら同行ストラテジストはS&P500種株価指数について、2023年に24%、24年にも23%上昇したことでバリュエーションが高く、今年再び同様のパフォーマンスを達成するのは難しくなっていると今週のリポートで指摘。一部銘柄への極端な集中や財政・金融政策を巡る不確実性などのリスクもあると言及している。

その上でなお追い風となる材料も多いことから大半の予想に反して再び大幅高になる可能性があるとの見方を示している。具体的には、生産性向上や法人税減税、パッシブファンドへの資金流入継続、代替となる投資先の不足などを挙げている。

S&P500種は昨年12月に過去最高値を更新した後、年初は低調な滑り出しとなっている。

今年ウォール街を驚かせ得るその他の展開として、関税が促す米生産増や赤字縮小、米家計による米国債買い控え、昨年8月同様の円高を受けたキャリートレード巻き戻しなどが挙げられている。

原題:BofA Floats Third Year of 20% S&P Gains in Market Surprises List(抜粋)

--取材協力:Isabelle Lee.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.