(ブルームバーグ):17日の債券相場は上昇。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事の発言を受けて米国の長期金利が連日低下した流れを引き継ぎ、買いが先行した。残存期間の長い超長期債を中心に買いが入り、利回り曲線はフラット(平たん)化している。
りそなアセットマネジメントの藤原貴志債券運用部長兼チーフファンドマネジャーは、前日の20年債入札で2%水準で投資家から一定の需要を集めたことや、日本銀行の利上げが行われるとフラット化するので「30年や40年債など長いゾーンが大きく買われている」と述べた。
一方、日銀が23、24日に開く金融政策決定会合で追加利上げが決まるとの見方が強く、政策変更の影響を受けやすい中期債の上値は限定的となっている。りそなAMの藤原氏は「利上げが行われると手前のゾーンが買われなくなりフラット化の流れ」と述べた。
ブルームバーグが9-15日にエコノミスト53人を対象に実施した調査によると、同会合で日銀は現在0.25%程度の政策金利を引き上げると74%が予想。金利スワップ市場では利上げの織り込みが90%前後となっている。

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