(ブルームバーグ):対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」を開発した米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が妹から提訴された。妹のアン・アルトマンさんは10年近くにわたり兄から性的虐待を受けたと主張している。
米ミズーリ州セントルイスの連邦地裁に6日提出された訴状によれば、アンさん(30)は1990年代後半から2000年代前半にかけ、サム氏に虐待を受け、操られていたという。
虐待はアンさんが3歳の時に始まり、最後の虐待は成人になったサム氏による未成年のアンさんに対するものだったとしている。
アンさんは以前にも、サム氏から虐待を受けていたとソーシャルメディア上で訴えていた。
サム氏(39)は7日、X(旧ツイッター)に自身および母親と兄弟のコメントを投稿。アンさんの言い分は「全くの虚偽」だと反論し、「この状況は私たち家族全員に大きな苦痛を与えている」と説明した。
シリコンバレーで起業家および投資家として長年活躍してきたサム氏は、ChatGPTの大成功により世界的に知られるようになった。
ブルームバーグ・ニュースは昨年、サム氏の個人資産がスタートアップ投資などを含め推計20億ドル(約3200億円)を超えていると報じた。同氏はオープンAIの株式は保有していないと繰り返し述べている。
ミズーリ州の法律では、原告は31歳まで幼少期の性的虐待について訴訟を起こすことが可能。アンさんは、深刻な精神的苦痛を経験し、精神衛生治療に関連した医療費が膨らんでいるとして損害賠償を求めている。
原題:Sam Altman’s Sister Accuses OpenAI CEO of Sexually Abusing Her(抜粋)
--取材協力:Ellen Huet、Peter Blumberg.
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