独ミュンヘンに本拠を構える「エアタクシー(空飛ぶタクシー)」開発スタートアップ、リリウムが欧州と北米の投資家グループから子会社の事業再開に必要な資金を得る見通しとなった。同グループはリリウムの主要子会社2社の営業資産を取得する計画。

リリウムは同投資家グループが創設した非公開企業モバイル・アップリフト・コーポレーションと資産売却契約を結んだと、24日の発表資料で明らかにした。子会社の従業員は今月20日付で解雇されたが、投資グループは再雇用する意向だという。

電動垂直離着陸機(eVTOL)の商業化を目指すリリウムは子会社2社の破産手続き申請がドイツ地裁に承認されたことを受け、先月、資産を売りに出していた。リリウムはドイツ政府による融資保証が受けられなかったことから、子会社2社が破産申請を余儀なくされる可能性があると10月に警告していた。

リリウムは資産売却で得られる額を明らかにしなかった。取引は債権者委員会の承認が得られ次第、来月早々に完了する見込みだとした。

リリウムのクラウス・ローウェ最高経営責任者(CEO)は「1月初めに取引が完了すれば、われわれは事業を再開できるだろう」と発表資料で指摘した。

原題:Struggling Air Taxi Firm Lilium Finds Buyer for Subsidiaries(抜粋)

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